東京ではおなじみの、登山者数世界一と言われる東京都八王子市高尾山の北側斜面にある日影沢キャンプ場で焚き火をしてきました。日影沢キャンプ場は高尾山の登山道の脇にひっそりとあるわりと小規模なキャンプ場で、気軽に秘境感覚を味わうことができます。
高尾山日影沢キャンプ場で日帰りソロ焚き火キャンプツーリングをしてきたレポート!
125ccスクーターNMAXで出発!
いつものようにスクーター、ヤマハNmax125で出かけます。
今日は日帰り予定なのでテントやシュラフを詰めたおっきなバッグがなく身軽です。シート前に装着したコンソールバッグと広いシート下にミニタープ一式や焚き火道具と珈琲道具や飯道具などが入っています。今回の日影沢キャンプ場では飲用水が調達できないので、自宅から約2リッターの水も持って行っています。
リアシートには太めの薪4本を入れたトートバッグを縛り付けています。
まずはチェックインのために「高尾森林ふれあい推進センター」を目指します
途中のホームセンターで焚き火用薪の在庫を確認しよう
日影沢キャンプ場は、設備としてあるのは「専用駐車場」「トイレ」「洗い場(水は飲用ではない)」「かまど」以上!というシンプルなキャンプ場ですので、それなりに準備をしていく必要があります。
薪は今回少し持っていきますが、現地で枝拾いとかできなければ購入をするかもしれないので、途中のホームセンターで薪の在庫を確認しておきました
スーパーバリュー 八王子高尾店
〒193-0834 東京都八王子市東浅川町546−20
高尾森林ふれあい推進センターで受け付け
注意:現在は、往復はがきによる申し込みで送付されてくる「利用許可証」を持って直接日影沢キャンプ場へ行く手順となっており、森林ふれあい推進センターでの受付・チェックインは不要となっています。
また、利用時間も時間枠が設けられており、当日13時〜最終日の11時(最大4連泊)となっております。
(デイキャンプ(日帰り)の場合は11時〜24時)
チェックインのために「高尾森林ふれあい推進センター」に行きます。ここは日影沢キャンプ場とは別のところにあるので注意が必要です。高尾山口側の「TAKAO 599 MUSEUM」の南隣です。
高尾森林ふれあい推進センター
〒193-0844 東京都八王子市高尾町2438−1
キャンプの受付はここの2階です。
受付をして「日影沢キャンプ場利用許可証」をもらいます。料金は無料です!
日影沢キャンプ場は、区画としては上段と下段という分け方だけで、区画内でフリーとなっています。
日影沢キャンプ場の利用時間には時間枠という設定がなく、希望時間を自由に決めて申し込むことができます。よくあるパターンは土曜日から日曜日夕方頃までというパターンだそうです。担当の方の予約の管理や調整が大変じゃないかと思うのですがチェックアウトをせかされなくていいですね。しかし、このことで月曜日に休みをとって、日曜昼から月曜までというような取り方がしにくくなっているようです。
日影沢キャンプ場にGO
「高尾森林ふれあい推進センター」から「日影沢キャンプ場」までは約5km離れています。甲州街道を東京方面に少し戻り、高尾山の北側に回り込んでいきます。
日影沢キャンプ場
〒193-0844 東京都八王子市高尾町2181−1
小仏峠に向かう舗装された細い道路を走っていくと未舗装の左への分岐道がありますので入っていきます。ここが高尾山登山道の一つ林道日影沢線の起点となっています。
林道をしばらく登っていくと、右側に日影沢キャンプ場が見えてきました。管理棟(通常終日無人です)のところにある切り株の上で三毛猫が迎えてくれました。丸々としてたので、近くの民家の猫なのでしょうか。
キャンプサイトの中には木のテーブルや丸太の椅子、木のベンチなどなどが置かれています。登山道のすぐ脇にあるサイトなので、昼間は登山を楽しむ人達のちょっとした休憩所にもなっていました。山登りとキャンパーの精神で、「こんにちわ」と声を掛けるといい感じですw(しかし、バイカーは走ってすれ違う同士ではヤエー(昔はピースサイン)を交わすのに、バイクを降りたら気軽に挨拶を交わさないのはなぜなんだろうか?)
サイト内を見回っていて一番に感じたのは森の木々の強い香りです。これぞ森林浴か!
日影沢キャンプ場の設備をチェック
まずは、日影沢キャンプ場の設備をチェックしておきましょう。
日影沢キャンプ場は上下水道が通っていません。トイレは一見水洗のように見えますがくみ取り式です。オートフラッパー方式の節水トイレということで、臭気は普通の水洗トイレと変わりませんでした。節水のためシャワートイレの機能は使えなくしてあります。
水に関しては、洗い場風な設備がありますが『この水は飲めません』とされています。チェックインの時に渡された日影沢キャンプ場利用許可証に書いてある許可条件の中に「洗剤は不可」と書いてあります。おそらく排水が沢に流れ込むようになっているのでしょう。
炉の設備もあります。
そして、スマホは圏外! まあキャンプ場から300mほど林道を下ると電波取れます。
焚き火のセッティングだ
許可をもらった区画は広い方の下段で、今日は下段に10人くらいのグループが入っていると言われていましたがまだ来ておらず、好きなとこ取り放題です。とはいえ今回はテントを張らないしどこか隅っこをと物色していたら、沢寄りの一つの木のベンチのところに、使い残した薪と思われる枝が置いてあるところがありました。杉の落ち葉もあるじゃないか、おお、ありがたく使わせてもらおう。ということで、そのベンチに座って沢が流れている区画の外に向いて焚き火することに決定。ミニタープの用意もしてきましたが日差しも強くないし、ベンチが使えるのでチェアも組み立てたけれどもいらないか、撤収の事を考えて片付けてしまいました。
長い枝を片手斧で短く裁断したり、膝をあててポキンと折ったりして準備をします。このときポッキリ折れずに、ぐにゃっと曲がる枝は結構湿っていますので火の付きが悪く注意が必要なので、分けておきます。
薪の準備が終わったら、珈琲豆引いてバーナーで湯を沸かして淹れて一服です。
っと、一服してたら小さな羽虫がたくさんまとわりついてきたので、虫除けにシトロネラ配合のアロマタブキャンドルに点火しておきます。
前の所が、沢に降りられるようになっているのを見つけて、降りてみたら小さな沢が水音を立てて流れていました。
まだ明るいので、周辺の探検だ
帰りの最終便は「高尾駅北口行き」で平日土日祝日とも20:43でした。
道沿いに、中央道と中央本線が走っています。
この先は、登山道の「テングコース」で車やオートバイは進入禁止です。
周りを見渡すと、けっこう杉の落ち葉や落ち枝がありました。
さて、そろそろ焚き火を始めるか
そのために大事なのは段取りとイメージです。火が点きやすいものからだんだん火持ちの良い大きな薪に火を移していきます。その手順に沿うように薪を準備して並べておきます。火は点きにくいけれども火持ちの良い薪は広葉樹の薪で、今日は太いのを4本持ってきています。
火を育てつつ、飯の準備も進めていきます。今日はパスタです。
しかし!この薪、少々湿っていました。切り口から蒸気と水分を噴き出しています。
メスティンは米を炊くのもパスタを茹でるのもやりやすい道具ですけれども、なんとかパスタを折らないで食いたい!その方法を考えているんですけれども、それは次回にでもやってみましょう。短いパスタはソースの絡みがいまいちのように感じるんですよね。
飯食って、食後の珈琲でまったりと
飯食って、上を見上げると木の枝の隙間からお月さんが覗いてキャンプサイトを明るく照らしていました。
日影沢キャンプ場では周りにほとんど光源がないのがいいですね。食後にまた珈琲豆を挽いて淹れてまったりタイムです。だいたい挽きたての珈琲って、てきとーに淹れても美味いよね。しかも焚き火効果で美味さ2倍です(当社比)w。
っと、持ってきていた bluetooth スピーカーで静かーに Jazz を。今夜のアルバムは「ジョン・コルトレーン」の名盤のおなじみの一枚「バラード」からいってみましょう。これで珈琲の美味さ3倍ですw
焚き火撤収!
さて、すべての薪を燃やし尽くして、あとは小さな炭の粒達。
それらが全て灰になるまで観るのもいいのですが、そろそろ撤収しましょう。
ティッシュペーパーを重ねて、水でしっかり濡らして炭全体に被せます。炭の火が完全に消えたことを確認して、そのまま濡れたティッシュで包むように炭と灰を丸めこんで、焚き火台のメッシュ部分の灰もふき取って、ごみ袋に入れて持って帰ります。
今回見つけた課題
- 撤収時間を短縮する
今日も焚き火台をコンソールバッグの奥の方に入れて、バッグが隙間なく詰まっていることに満足感を覚えていましたが、今日は撤収を始めた時間が0時を回っていたので早く撤収したかったのに、ほぼ最後に片付ける焚き火台の定位置がバッグの奥ということが速攻で撤収するということへの大きなボトルネックとなっていました。次回から、全体の積載量を犠牲にせずに、焚き火台はできるだけ最後に積み込める方法を考える必要がある。 - この片手斧じゃダメだ
荷物をコンパクトにするために、コンソールバッグに収納できる薄い片手斧を使ってきましたが、やはり軽すぎるし、上から叩きにくい無駄な構造で使い勝手が悪い。もう少し重量があって扱いやすい鉈と、それに鋸がある方が薪の準備がやりやすくなるので検討しよう。しかしながらそれで荷物容積と幅が増加するので積載パターンを上記(1)と合わせて再検討する必要がある。
日影沢キャンプ場で日帰りソロ焚き火のまとめ
日影沢キャンプ場は、本当にここが都心から1時間くらいの所なのか?と思うくらい山の森の中です。おかげでスマホは圏外なのですけれど。
無料で利用できるのがびっくりですが、高スペックなサイトではないしキャンプ場には必要最小限の外灯しかありませんがそれが焚き火を楽しむいい暗さを生んでいます。
飲用水の確保が問題ですが、河原とかの焚き火で水も持っていく私には問題なしでした。今回は2リッターほど持っていきましたが十分でした。
森の木々の香りと焚き火と沢を流れる水の音がいい雰囲気です。
日影沢キャンプ場は焚き火を楽しむにはいい環境だと思います、中央本線を走る列車の音が時々小さく聞こえましたけれどもw
日帰りで焚き火するなら、時間制限がないのとソロで気兼ねがいらないのをいいことについつい未練たらしく燃やさずに切り上げる事も大事だなと思いましたよ!
しかし、そのことで荷物の収納方法を変えることで撤収に掛かる時間が短縮できることに気づきました!
ってことで、まったなー
ではでは(^^)/~~
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